紅星牌は原料の配合・厚みなどで違う名前がついています
紅星牌を購入しよう!と思っても沢山種類があって分からない。
そんな方に紅星牌の種類と特徴をご紹介いたします。
ニジミと墨色を基準に、自分にぴったりの紅星牌を選ぼう!
1.原料の配合の違いで「ニジミ」が違う2種類に分かれます。
「棉料」青檀皮約30%、稲藁約70%使用。
稲藁が多いので、浄皮に比べニジミが多い。
きめが細かく、美しいにじみを出すことが出来ます。
「浄皮」青檀皮約40%、稲藁約60%使用
稲藁の割合が少ないので、棉料に比べニジミが少ない。
青檀皮が多いので薄く丈夫です。
2.紙の厚みで「墨色」に、運筆にも違いが生まれます。
紙が厚ければ厚い程、墨が紙に深く浸透し力強さを表現できます。
反面、墨の吸い込みが強いので、筆の動きが重くなります。
墨の量も沢山必要になり、同時にカスレが出やすくなります。
紙が薄ければ、墨が紙の裏まで到達しやすいので、切れ味を表現しやすくなります。
また、墨の吸い込みが弱くなりますので、筆の動きが軽くなります。
3.自分にぴったりの紅星牌を見つけるために
筆や墨・筆圧により同じ紙でも違ってきますので、下記一覧表を参考に様々な種類を試してみてください。
紅星牌 種類一覧
1.棉料単宣
基準となる種類。薄手で稲藁の割合が多い為、浄皮単宣に比べニジミが多くなります。
2.浄皮単宣
厚さは「棉料」単宣と同じ。
稲藁の割合が棉料単宣に比べ少ないので、棉料単宣よりもニジミが少なくなります。
3.棉料重単宣
単宣を少し厚く漉いています。棉料単宣よりもニジミが少なくなります。
4.棉料綿連宣
単宣よりも薄く漉いています。薄いのでニジミが美しく出ると言われています。
5.棉料夾宣
漉く際に二度すくいして漉いており、単宣を2枚合わせにした程度の厚さがあります。
6.棉料二層夾宣
夾宣を乾燥させる際に2枚重ねにし、1枚の紙として乾燥させています。
厚さがある為墨が紙の奥深くに浸透し、横への広がりが少なくなります。
夾宣よりも更に力強さが表現できます。
7.棉料三層夾宣
夾宣を乾燥させる際に3枚重ねにし、1枚の紙として乾燥させています。
厚いので力強さとカスレが出せます。