印材には彫る、触る他に、
「鑑賞する」楽しみ方があります。
ハンコの持ち手紐(ちゅう)の彫刻の美しさや、薄意(うすい)という石の柄にあわせて薄く彫られた文様を楽しみます。
今回は書遊秘蔵の印材コレクションをご紹介いたします。
鑑賞を楽しみたい方に!印材の簡単な基礎知識
1)石の種類と名前
印材には寿山、芙蓉石、肖化石など様々な種類がありますが、どれも採掘された場所の名前が付いています。
2)高価な石とは?
その中でも「しっとり潤いがある」「きめが細かい」「透明感がある」石が良質とされて高値がつきます。
3)最も効果とされる石の紹介
そして更に印材の頂点である「印材三宝」と呼ばれているのが「田黄石(でんおう)」「鶏血石(けいけつ)」「芙蓉石(ふよう)」です。田黄は紅筋・大根の切り口のような模様が入っているもの、石の表面に黄色い皮があるものがよいとされています。
現在では市場にも出回ることはなく、幻の石となっています。
書遊のコレクションは古く資料が残っていない為、石の特定も定かではありませんが、どれも石・細工共に美しいものばかりです。ぜひお楽しみください。