掛軸をかけて飾ったり、外して保管するときなど、掛軸を扱う場面で色々な道具が存在します。
「どんな風に使うものなのか」「どんなことをすればいいのか」掛軸にまつわるあれこれについてご紹介します。
大切に仕立てた掛軸も丁寧に扱い、長く愉しみましょう。
矢筈[やはず]
掛軸を高い位置に掛けるための道具です。
羽根付など色々なタイプがあります。
風鎮[ふうちん]
軸先に吊り下げて楽しむ装飾品です。元々は掛軸が風で揺れ動くことを鎮めるものでした。
常に軸先に掛けたままでは風鎮の重みで掛軸を傷めてしまいますので、掛軸の掛け始めに限ってお使いいただくことをお薦めします。
素材は陶器・石・金具など様々です。
自在[じざい]
掛軸の高さを調節するのに便利な道具です。
金属や木製のものがあります。
防虫香[ぼうちゅうこう]
桐箱に掛軸を保管するときは、「表具用」の防虫香をお使いください。
樟脳やナフタリンは掛軸を傷める原因になります。
虫干し[むしぼし]
桐箱に保管している掛軸は1年に1回か2回程度、春秋の晴天の日に日陰で陰干しすることで湿気をとり、虫食いやカビから防ぐ効果があります。