投稿者: shoyuonline

  • 墨の継ぎ方

    墨の継ぎ方

    固型墨を日々磨り続けていると、だんだん小さく減っていき、手で握るのも難しくなってきます。
    短くなった墨は、「墨ばさみを使って磨る方法」と「墨と墨を継いで磨る方法」があります。
    職人さんが一丁一丁丁寧に手造りされてできた墨。小さくなってしまった墨も最後まで大切に使いきりたいものです。
    それでは意外と簡単にできるおすすめの「墨の継ぎ方」をご紹介します。
    小さくなった墨や折れてしまった墨でお困りの方はぜひ、この方法を試してみてください。
     

    墨は墨で継ぐ

    接着剤も市販されていますが、墨以外の成分で墨を継ぐのはちょっと心配になりますよね。
    墨の接着は接着剤を使わなくてもできるんです。
    墨は「膠(にかわ)」と「煤(すす)」と「香料(こうりょう)」からできています。
    この中の原材料のひとつである「膠(にかわ)」が、墨を固めるための接着剤の役割りを果たしています。
    そのため、濃く濃くネバネバになるまで磨った墨を継ぎたい墨同士に塗ることで、墨の品質や墨色を変えることなく安心して墨継を行うことができます。
     

    継ぎ方

    ①小さくなった墨を用意します。
    接着する接着面には、事前にぬるま湯に3分~5分程度浸けておくと良いでしょう。

    ②継ぎたい墨を両方とも墨の磨り口が平になるまで磨ります。
    折れてしまった墨の場合も同じですが、凸凹した面を平にするにはちょっと根気がいりますね。

    ③接着剤の役割となる濃い墨を作ります。
    ②で磨った墨を少量用意し、さらに継ぎたい墨で超高濃度の墨液を作ります。
    ここで磨る墨の濃度が接着力を左右しますので、墨はできる限り濃く、ドロドロからネバネバになるまで磨ってください。
    〈磨り始め〉

    〈ネバネバ状態〉

    ④ネバネバになるまで磨った墨を、②で平らにしておいた墨の磨り口に浸けます。
    あまりつけ過ぎる必要はありませんが、磨り口にまんべんなくつけましょう。

    ⑤接着面同士を合わせて、接着します。
    ズレないように注意し、両手でギューっと圧力をかけて、ふたつの墨を圧着します。
    できれば1分程度圧力をかけてください。
    接着部分の墨は乾くとやや縮まりますので、ここでは接着部分から墨がはみ出していても構いません。
    圧着した後、接着した周囲に接着に使ったドロドロの墨を筆や指で塗ります。

    ⑥接着部分が十分に乾くまで、自然乾燥させます。
    小さいものでも、芯のほうまで乾かすためには数日かかりますので、3日間は乾かしましょう。

    これで墨継ぎの完成です。

    お手元の小さくなった墨をどんどんくっつけていただき、ぜひ最後まで大切にお使いください。

     

    墨専用の接着剤を使う

    忙しくて時間がないときには、墨専用の接着剤を使って墨を継ぐのも一つです。
    手軽にできる墨専用の接着剤も販売していますので、必要に応じてお選びください。

  • 墨の磨り方

    墨の磨り方

    実は間違ってた?書道のプロが教える、本当の墨の磨り方

    書道を嗜む皆さん、「墨を磨る」という行為、どう感じていますか?
    「時間がかかって面倒くさい」「手が汚れるし、結局は市販の墨液で十分」…そう感じて、最近は固形墨から遠ざかっている方も多いのではないでしょうか。

    もし、その「面倒くささ」が、実はあなたの「墨の磨り方」が間違っているせいだとしたら?
    この記事では、多くの人が知らない、あるいは誤解している墨の磨り方の常識を覆します。
    たった5分で、驚くほど質の高い、自分好みの墨液を自在に作れるようになる「目からウロコの秘訣」をご紹介します。
    これを読めば、墨を磨る時間が、面倒な準備作業から創造的な楽しいひとときに変わるはずです。

    一般的な「あの方法」はなぜダメなのか?

    おそらく多くの人が、学校の書道の授業などでこう習ったのではないでしょうか。
    まず、硯のくぼんだ部分(海)に水をたっぷり入れ、そこから平らな部分(丘)に少しずつ水を移して墨を磨り、濃くなったらまた海に戻す。そしてまた丘に水を上げて…という繰り返し。
    一見、理にかなっているように思えるこの方法ですが、実は非常に非効率的です。
    専門的な視点から見ると、この方法には主に3つの大きな問題点があります。

    • 時間がかかりすぎる 硯の海にある全体の水を、均一な濃さにするには、途方もない時間がかかってしまいます。非常に効率が悪い方法と言わざるを得ません。
    • 「面倒くさい」という気持ちになりやすい 時間がかかるということは、それだけ手間もかかるということです。結果として、「墨を磨るのは面倒だ」というネガティブな感情が生まれ、書道そのものから足が遠のく原因にもなりかねません。
    • 墨が持つ本来の良さを引き出せない このやり方では、墨が持つ本来の美しい発色や伸び、香りのようなポテンシャルを最大限に引き出すことができません。せっかくの良い墨も、これでは宝の持ち腐れです。

    つまり、この方法は水を主体に考えすぎているため、肝心の墨の粒子を効率よく水中に分散させることができないのです。
    本記事で、「本当の墨の磨り方」をご紹介しますので、ぜひご参考ください。

    新常識!正しい墨の磨り方

    ①水は「500円玉大」から始める。
    では、正しい方法とは一体どのようなものでしょうか。ここからが本題です。
    まず、硯の丘(墨を磨る平らな部分)に水を垂らします。この時の水の量が、最も重要な「ミソ」です。硯の海が満たされるほどの水は全く必要ありません。必要なのは、500円玉くらいの大きさのごく少量の水だけです。
    そう、たったこれだけでいいのです。このごく少量の水から始めることが、短時間で濃厚な墨を作るための最大の秘訣です。

    ②ネバネバになるまで約5分、ひたすら濃く磨る。
    500円玉大の水を垂らしたら、あとはひたすら磨っていきます。ここでの目標は、墨がネバネバの状態になるまで、とにかく濃く、濃く磨り続けることです。
    水の量が少ないため、驚くほど短時間で墨は濃くなっていきます。この作業にかかる時間は、わずか5分程度。今まで何十分もかかっていたのが嘘のように感じるはずです。
    ちなみに、磨り方について「『の』の字に磨るのが良い」「いや、縦に磨るべきだ」など様々な説がありますが、どちらの方法でも全く問題ありません。ご自身がやりやすい方法で、とにかく濃くすることに集中してください。

    ③墨の香りが「フワッ」としたら完成のサイン。
    「ネバネバになるまで」と言われても、どのタイミングで止めればいいのか分かりにくいですよね。実は、その完璧なタイミングを、墨自身が教えてくれるサインがあります。それは「香り」です。
    無心で墨を磨り続けていると、ある瞬間、墨に含まれている香料の香りが「フワッ」と立ち上ってくるのを感じる時が来ます。これこそが、墨が「もう十分だよ」と私たちに語りかけてくれているサインなのです。
    道具と対話し、五感で完成を感じ取る。これこそが、墨を磨る行為の醍醐味の一つと言えるでしょう。

    ④発想を逆転させる。「濃縮液」を作ってから薄める
    さて、香りのサインを受け取り、丘の上には「超超超濃墨」とも言える、粘度の高い墨の原液が完成しました。もちろん、このままでは濃すぎて文字は書けません。
    ここから、硯の海に少しずつ水を加え、この濃縮された墨を溶きながら、自分の書きたい作品に合わせた好みの濃度に調整していきます。

    この方法の核心は、発想の逆転にあります。
    「最初からだんだん濃くしていく、という方法ではありません。最初に、とにかく濃い、超濃厚の墨の原液を作ってしまう。そこから水で薄めて、好みの墨液を作る。全くの逆の方法ですね。これが、正しい墨の磨り方なんです。」
    つまり、「薄い状態から少しずつ濃くしていく」のではなく、「最初に極限まで濃い原液を作り、そこから水で薄めて調整する」のが正解なのです。絵の具を水で溶くのと同じで、まず「原液」ありき、と考えるのがコツです。


    ただし、水を加える際は注意が必要です。一気にたくさんの水を入れてしまうと、せっかく作った濃墨が一気に薄くなりすぎてしまいます。少しずつ、慎重に水を加えながら、最適な濃度を探っていきましょう。

     

    ⑤磨り終えた墨は磨り口の水分を布や紙などで丁寧に拭き取り、手入れしてからきちんと桐箱に入れて保管しましょう。

    墨を磨る「本当の楽しさ」を再発見しよう

    今回ご紹介した方法は、これまでの常識とは全く逆のアプローチだったかもしれません。しかし、この方法を一度試していただければ、その効率の良さと仕上がりの質の高さに驚くはずです。
    この手順さえ守れば、もう墨磨りに時間や労力をかける必要はありません。淡墨から濃墨まで、自分の表現に合わせた墨色を、短時間で自由自在に作り出すことができます。
    「墨を磨る」という行為は、単なる書くための準備作業ではありません。自分の作品に最適な墨を作り出す、創造的なプロセスそのものです。
    今まで面倒だと思っていた墨磨り、少し試してみたくなりませんか?この方法なら、墨を磨る時間そのものが、作品作りの一部として心から楽しめるはずです。ぜひ、墨との対話を楽しんでみてください。

    墨の動かし方

    墨を磨る方法としては、大きく分けて2種類あります。

    A:「の」を描くように円を描くような感じで磨る方法

    円を描くように磨るこの方法は、自然に力が抜けるといわれる反面、硯に墨カスが溜まりやすいと言われます。

    B:「N」を描くように直線的な感じで磨る方法

    直線的に磨る方法は、力が入りやすくなる反面、硯に墨のカスが溜まりにくいと言われています。

    直線的に磨る方が墨の真色を出すといわれることもありますが、どちらが正しいとは言えません。
    ご自身の動かしやすい方で磨ることが大切です。

    墨の持ち方

    墨を硯にあてる角度はどの角度が良いのか、実際のところはどうなのか疑問に持つ方もおられるのではないでしょうか。
    墨の持ち方も大きく分けて2種類あります。硯との接地角度が垂直の場合と斜めの場合です。

    時間がないから早く墨を磨りたいという場合には、墨と硯との接地面積を広くすることが重要になってきます。磨り口が大きくなれば、結果早く磨れることに繋がるのです。

    A:墨を真っすぐ立てる持ち方

    墨を硯面に対して垂直に接地させて立て、磨り口を平にする方法です。
    磨り口の大きさはずっと同じままですが、磨り始めの硯との接地面積はBと比べて大きいです。

    〈磨り口を平らにする〉

    B:墨を斜めにする持ち方

    墨を硯面に対して斜めに接地させる持ち方です。表裏を交互に磨ることにより、磨り口をV字型にする方法と片側だけを磨り磨り口を鋭角にする方法があります。磨り始めの硯との接地面積は小さいですが、磨ることで徐々に広がっていき鋭角になると最も面積は大きくなります。

    〈磨り口をV字型にする〉

     

    〈磨り口を鋭角にする〉

    墨の持ち方を3つご紹介しましたが、この中のどの方法を選んでいただいても構いません。
    墨の持ち方によって墨色が変わるということはほとんど考えられませんが、

    ご自身が磨りやすい方法を選んで、上手に磨ることが大切です。

    墨を早く磨る方法

    忙しい現代人としては、墨が早く磨れるにこしたことはないでしょう。
    では、墨を早く磨るにはどうすれば良いのでしょうか…?その答えはいたってシンプル。

    墨と硯の接地面積を広くすることです。最も墨を早く磨るという点では、墨の持ち方B(墨を斜めに持ち片側だけを鋭角に磨る方法)がおすすめです。完全な斜めになるまで時間は掛かるかもしれませんが、硯との接地面積が広くなれば、結果早く磨れることになります。

    大きな硯に墨を2~3本重ね合わせて磨れば、硯との接地面積が広くなり早く磨ることができる方法もありますが、あまり現実的ではありません。

    時間がない場合には、墨を磨ってくれる「墨磨り機」を使う方法もおすすめです。
    大作を書くためにたくさんの墨が必要なんていう場合にも墨磨り機をお使いいただけます。

  • 書道セット 3分でわかる選ぶポイント

    書道セット 3分でわかる選ぶポイント

    小学校の授業で使う書道セット。
    現在はデザインや価格まで様々な種類があります。
    どれを選べば良いのか迷っておられる方の為に、選ぶ際の時のポイントをご紹介いたします。

    書遊Onlineでは老舗の書道メーカー「呉竹」「あかしや」の書道セットを取り扱っています。 呉竹は奈良の墨メーカー、あかしやは奈良の筆メーカーです。

    ■書遊Onlineが選ぶ2社おすすめのポイント

    1.メーカーおすすめの筆が入っている
    どちらも筆発祥の地、奈良の老舗メーカーが選ぶ、安心基準の筆が入っています。 すぐにダメになってしまうような筆ではなく、ちゃんとしたものを使って欲しいですよね。

    2.こだわりの墨液入り
    墨液をつくっているメーカーだから、学童の為にちゃんと選んだ墨液が入っています。
    「ふで思いの墨液」や「洗って落ちる書道液」は作品には使用できませんが、学童の練習用には大人も安心の墨液です。

    3.シンプルなものからお子さんが喜ぶデザインまで
    様々な種類のバックからお選びいただけます。
    また、お好きなバックに入れて使用していただく書道セットも販売しているのでお子さんと楽しく選んでいただけます。


    学童書道セット一覧
    学童書道セット一覧はこちらから»

  • 筆のおろし方

    筆のおろし方

    書の道具のお手入れはとっても大切です。
    お手入れ次第で良い筆もすぐにダメになってしまいます。
    筆を大切に使う手始めについてご紹介します。
    買ったばかりの筆は最初からさばいてある筆もありますが、糊で固めてある筆がほとんどです。
    さばいてある筆はそのまま使えますが、固め筆はまず筆に付いてある糊を取らないと墨が毛にのりません。従って、筆を十分に使いこなす事ができません。

    わかりやすいお手入れ方法をご紹介いたしますので、目的に応じておろし方をお選びください。

    穂全部をおろす

    条幅や大きな作品を書くときは、筆に墨を多く含ませて書きます。また、羊毛など毛質の柔らかい筆で書くときは穂全体を使って繊細に表現します。こういった場合、穂全体を使う必要があるため全部おろして使います。太筆は穂全部をおろすのが一般的です。

    おろす部分

    穂の根本から穂先まで全部

    おろし方

    ①ぬるま湯を用意し、筆先をつけます。

    ②穂先から根本へ順に指で丁寧にほぐします。

    ③ぬるま湯が濁ってきます。筆の中(筆管)の糊も十分に取り、紙や布で水分を拭き取ります。(抜け落ちる細かい毛は取り除いてください。)

    穂先だけをおろす

    写経・かな文字・名前書きなどの細字用の筆は穂先だけを使います。
    そのため全部おろさずに、穂先だけをおろします。
    穂先をどのくらいおろすかで、文字の太さや書き方が変わります。
    穂先の利きをより活かすため、剛毛などの毛のかたい太筆でも
    敢えて穂先だけを使う場合もあります。
    ご自身の目的に合う長さに調節してください。

    おろす部分

    穂先の3分の1程度まで

    おろし方

    筆の種類により、細筆・かな筆・太筆それぞれのおろし方をご覧ください。

    ①ぬるま湯を用意し、筆先の3分の1程度をつけます。
     ご自身でどのような字を書きたいのかを思い描いてから、おろす長さを決めるとよいでしょう。

    〈細筆の場合〉

    〈かな筆の場合〉

    〈太筆の場合〉

    ②おろさない部分を残し、穂先から指で丁寧にほぐします。水につける必要はありません。そのまま穂先1/4程度、巻き毛タイプ(穂先の色がついた部分と化粧毛(飾り毛)はおろし過ぎると化粧毛がばさつきます。

    〈細筆の場合〉

    〈かな筆の場合〉

    〈太筆の場合〉

    ③糊を十分に取り、保護紙や布で筆を回転させながら水分を拭き取ります。(抜け落ちる細かい毛は取り除いてください。)

    〈細筆の場合〉

    〈かな筆の場合〉

    〈太筆の場合〉

    固め筆を濡らさない状態のまま無理におろすと、毛が切れてしまうことがありますのでおやめください。

    捌き筆(さばきふで)の場合

    穂全体をのりで固めない状態の筆で、散毛筆とも呼びます。
    この場合はそのまますぐに使うこともできますが、もし気になるようでしたら
    軽く水ですすいでから使用してもよいでしょう。

    仕上げとして流水で洗った後、不要な毛を筆櫛で整え、その筆は、十分に乾いた後に利用するのが最良です。筆をおろした直後は乾燥させてから利用しましょう。キャップは密封された状態になりますので、先を切る事で通気性がよくなります。

    筆のおろし方は基本的なことになりますが、書道におけるすべてに繋がってくることだと言えるのではないでしょうか。
    丁寧に使い始め、一本一本を大事に長く使い続けたいものです。


    書遊Onlineの筆はこちら»
  • 手漉きに近い表現力が実現!新作画仙紙の紹介

    手漉きに近い表現力が実現!新作画仙紙の紹介

    手漉きに近い表現力が実現!新作画仙紙の紹介「白楽天」「蒼天」
    特殊製法によって手漉きの紙に近い表現力が実現しました!
    機械漉きなので、コストパフォーマンスがよいこともおすすめポイントです。
    今回はそんな新商品「白楽天」と「蒼天」をご紹介します。

    今までの機械漉き画仙紙との違い

    その大きな違いはニジミかすれの表現力の広さです。
    いままでの機械漉きでは表現出来なかったニジミやかすれを表現することができるので、上級者の練習・作品用にもぴったりです。
    しっかりと墨が食い込むので淡墨の表現も可能ですし、また墨色も美しく発色します。

    白楽天

    白楽天の特徴

    白楽天は漉きムラがなく漉き目が美しい画仙紙です。そのため、作品に奥行きや風合いを出すことができます!
    白楽天は並口と厚口の2種類からお選びいただけます。
    通常は並口、筆圧が強い方やニジミをあまり出したくない方には厚口がおすすめです。

    蒼天

    蒼天の特徴

    蒼天も漉きムラがなく漉き目が美しい画仙紙ですが、繊維が細かく柔らかで、紙の裏までしっかりと墨が入り美しいニジミが出ます。
    膠とニジミの境目(基線)も表現することが可能です。

    今までの機械漉き半紙とは違った画仙紙を試してみたい方、練習用にコストパフォーマンスの良い画仙紙をお探しの方にぜひお薦めの2商品。
    「白楽天」は並口・厚口の半紙サイズ、並口の半切サイズ。
    「蒼天」は半切サイズ・全紙サイズをご用意しています。
    ぜひ一度お試しください。

    ■白楽天全商品はこちら»

    ■蒼天全商品はこちら»

  • 紅星牌の選び方

    紅星牌の選び方

    紅星牌は原料の配合・厚みなどで違う名前がついています

    紅星牌を購入しよう!と思っても沢山種類があって分からない。
    そんな方に紅星牌の種類と特徴をご紹介いたします。

    ニジミと墨色を基準に、自分にぴったりの紅星牌を選ぼう!

    1.原料の配合の違いで「ニジミ」が違う2種類に分かれます。
     「棉料」青檀皮約30%、稲藁約70%使用。
     稲藁が多いので、浄皮に比べニジミが多い。
     きめが細かく、美しいにじみを出すことが出来ます。
     「浄皮」青檀皮約40%、稲藁約60%使用
     稲藁の割合が少ないので、棉料に比べニジミが少ない。
     青檀皮が多いので薄く丈夫です。

    2.紙の厚みで「墨色」に、運筆にも違いが生まれます。
     紙が厚ければ厚い程、墨が紙に深く浸透し力強さを表現できます。
     反面、墨の吸い込みが強いので、筆の動きが重くなります。
     墨の量も沢山必要になり、同時にカスレが出やすくなります。
     紙が薄ければ、墨が紙の裏まで到達しやすいので、切れ味を表現しやすくなります。
     また、墨の吸い込みが弱くなりますので、筆の動きが軽くなります。

    3.自分にぴったりの紅星牌を見つけるために
     筆や墨・筆圧により同じ紙でも違ってきますので、下記一覧表を参考に様々な種類を試してみてください。

    紅星牌 種類一覧

    1.棉料単宣
     基準となる種類。薄手で稲藁の割合が多い為、浄皮単宣に比べニジミが多くなります。
    2.浄皮単宣
     厚さは「棉料」単宣と同じ。
     稲藁の割合が棉料単宣に比べ少ないので、棉料単宣よりもニジミが少なくなります。
    3.棉料重単宣
     単宣を少し厚く漉いています。棉料単宣よりもニジミが少なくなります。
    4.棉料綿連宣
     単宣よりも薄く漉いています。薄いのでニジミが美しく出ると言われています。
    5.棉料夾宣
     漉く際に二度すくいして漉いており、単宣を2枚合わせにした程度の厚さがあります。
    6.棉料二層夾宣
     夾宣を乾燥させる際に2枚重ねにし、1枚の紙として乾燥させています。
     厚さがある為墨が紙の奥深くに浸透し、横への広がりが少なくなります。
     夾宣よりも更に力強さが表現できます。
    7.棉料三層夾宣
     夾宣を乾燥させる際に3枚重ねにし、1枚の紙として乾燥させています。
     厚いので力強さとカスレが出せます。



  • 新たな印材の楽しみ方を発見!?「鑑賞印材」の紹介

    新たな印材の楽しみ方を発見!?
    「鑑賞印材」の紹介

    印材には彫る、触る他に、
    「鑑賞する」楽しみ方があります。

    ハンコの持ち手紐(ちゅう)の彫刻の美しさや、薄意(うすい)という石の柄にあわせて薄く彫られた文様を楽しみます。
    今回は書遊秘蔵の印材コレクションをご紹介いたします。

    鑑賞を楽しみたい方に!印材の簡単な基礎知識
    1)石の種類と名前
    印材には寿山、芙蓉石、肖化石など様々な種類がありますが、どれも採掘された場所の名前が付いています。

    2)高価な石とは?
    その中でも「しっとり潤いがある」「きめが細かい」「透明感がある」石が良質とされて高値がつきます。

    3)最も効果とされる石の紹介
    そして更に印材の頂点である「印材三宝」と呼ばれているのが「田黄石(でんおう)」「鶏血石(けいけつ)」「芙蓉石(ふよう)」です。田黄は紅筋・大根の切り口のような模様が入っているもの、石の表面に黄色い皮があるものがよいとされています。
    現在では市場にも出回ることはなく、幻の石となっています。

    書遊のコレクションは古く資料が残っていない為、石の特定も定かではありませんが、どれも石・細工共に美しいものばかりです。ぜひお楽しみください。

    鑑賞印材全商品はこちら

  • 作品サイズが自由自在!紙の裁断承ります

    作品サイズが自由自在!紙の裁断承ります

    紙の裁断承りについて

    書遊Onlineでは、ご購入いただいた紙の裁断を承っております。
    裁断は1反(1商品)1カットにつき、裁断料を頂いております。
    裁断料金は、納期により価格が変わります。


    納期 約14~16日 :255円(税込)

    お急ぎのお客様は、必ず納期をご確認ください。

    【裁断の依頼方法】

      1. 「裁断一反につき1裁断」の商品を裁断回数だけカートに入れてください。
      2. 購入時備考欄に
        ①裁断する紙の名前、②裁断する枚数、③裁断後のサイズ、④残紙の要否
        をご記入ください。
      3. その他ご要望などがある場合は必ず備考欄にご記載ください。

    【注意事項】
    ※裁断は半切以上の画仙紙が対象となります。
    ※紙の裁断はご注文いただいた商品のみ対象で承っております。ご了承ください。
    ※全紙100枚を半切100枚と半切1/2サイズ200枚にする際は2カット必要ですので、商品数量を「2」にしてください。

  • 美濃和紙大人のレターセット

    美濃和紙大人のレターセット

    大人の風格を感じさせるレターセット

    落ち着いた大人の雰囲気の美濃和紙のレターセットを入荷しました。
    伝統技法を用いた落水紙のシリーズです。
    落水紙とは、抄きたての和紙の上からシャワーをあてて水の模様が和紙に施す技法です。
    模様が透けて見えるのが特徴です。このレターシリーズは縁起が良いとされている落ち着いた色の柄が底面に印刷されていて、可愛らしさと大人の雰囲気があります。
    きちんとした場面、気軽な友人へどちらにも使用できそうなレターセットですね。
    用紙の色は純白と生成り、便箋、封筒、一筆箋をご用意しています、シーンに合わせてお使いください。

    おめでたい柄は全部でなんと6種類!男性にも女性にも人気の柄が揃っています。
    かわいいらしく喜ばれる七宝模様・・・家庭円満、子孫繁栄
    涼し気な青海波模様・・・未来永劫
    どんな方にも麻の葉柄・・・成長、厄除け
    落ち着いて可愛らしい雰囲気の菊菱文様・・・不老不死、延命長寿、邪気払い、子孫繁栄、無病息災
    男性にもおすすめ若松菱紋様・・・長寿、子孫繁栄、無病息災
    スタイリッシュな亀甲模様・・・長寿

    贈り物やお金などにちょっと一言一筆箋を添えるだけで、受け取った人に気持ちが伝わります。
    お手紙だけでなく、仕事書類のメッセージなどにもおすすめです。
    縁起が良いとされている柄なので、お祝いのお手紙を書くのにピッタリ。
    また、男性が使うのも、目上の方に送るのにもおススメです。

    万年筆・筆ペン・筆で書くことができます。

    全商品をご覧になりたい方はコチラ

  • 作品作りが楽になる、関の印刀13種

    作品作りが楽になる、関の印刀13種

    800年の歴史を誇る刃物の町、岐阜県関市で作られている印刀です。
    おすすめのポイントは丈夫で切れ味抜群と言われる関鍛冶の技術を生かしていること。
    そしてなんと言っても業界トップレベルの種類の多さです。
    竹材を彫るのに適した片刃の他、オリジナルの丸刃など全部で13種類あります。

    関鍛冶 濃州兼松作篆刻印刀 独楽の特徴
    鎌倉時代から「折れず曲がらずよく切れる」と多くの武将に愛された刀剣造りの技を活かした印刀です。
    印刀「独楽」は篆刻の先生に指導、検収を受け「関鍛冶」濃州兼松により作られています。刃角は印材に食い込みやすいよう、両端は細心の注意を払って鋭角に仕上げられています。

    使いやすい鹿革巻
    刀身には鹿の本革巻きが採用されています。
    滑りにくく使用の際の痛みも軽減。使うほど手になじんできます。

    日本有数の生産地関鍛冶
    岐阜県関市は良質な焼刃土や、刀剣作りに欠かせない松炭が得られること、良質の水や長良川と津保川の船の利便性が良いことから鎌倉時代より刀鍛冶で有名な土地です。
    現在でもその技術を受け継ぎ、包丁や爪切りなどの日用品が造られています。

    一般用と専門家用の違いについて
    専門家用は鋼に特殊刃物鋼を割り込んであり、さらに優れた切れ味を実現しました。
    もちろん一般の方にもお使いいただけます。

    お手入れについて
    ご使用後は乾いた布等でよく拭いて保管してください。
    薄く油などを塗っていただくとサビにくくなります。

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  • お気に入りが作れる。料紙のレターセット

    お気に入りが作れる。料紙のレターセット

    かな用の料紙を使ったレターセットを作ってみました。
    かな用の料紙は美しい模様が入ったものが多く、また落ち着いた雰囲気の物も多いです。
    気に入ったレターセットが見つからない場合には、ぜひお試しいただけたらと思います。

    ■用意するもの(定形長4封筒一枚、便箋3枚ができます)

    • かな用料紙 半懐紙版 2枚 折図案(下図の様に別紙に下書きして作ってください)
    • 簡単裏打ち用紙 1枚(ロール紙など透けない料紙には必要ありません。また料紙を二枚重ねにしてもOKです)
    • ■作り方

      半壊紙を半分に裁断します。
      出来た用紙4枚のうち、3枚を便箋に、1枚を封筒にします。
      (便箋用の1枚が薄い料紙なら簡単裏打ち用紙などで裏打ちしておきます。)
      折図案を書いた用紙と一緒に折り込み、折目をつけます。
      あとは封筒になるように糊付けしていくだけで出来上がりです。

      今回は書遊でも人気の料紙明日香を使用して作ってみました。
      5色5柄入っているので、一袋で5種類の便箋が作れます!
      書いてみましたが、ボールペン、筆ペン、小筆どれでもとても書きやすかったですよ。

       

      料紙 半懐紙版の一覧はこちら

  • 古梅園 墨の製造工程

    古梅園 墨の製造工程

    代々から受け継いだ墨製法

    墨には、菜種、胡麻、桐の油を燃やして採った煤から製する「油煙墨」、松脂(まつやに)を燃やしての「松煙墨」があり、最近は鉱物の煤から製する墨もあります。
    なかでも「油煙墨」は、粒子が細かく、黒さが深く、光沢の強い良質の墨です。油煙墨は室町期に興福寺のニ諦坊で、持仏堂の灯明の煤が天井にたまっているのを掻き集め、これをニカワとまぜてつくったのがはじまりです。
    当園では、代々継承した秘伝によって、上質の油煙墨を守りつづけています。

    1.採煙

    純植物性油を土器に入れ、燈芯に火をともして土器の覆いをつけて、それについた煤煙をとります。煤のつき方が偏らないように、20分ごとにすべての土器を動かします。

    2.膠の溶解

    牛など動物の骨や皮を原料とした膠を2重釜に入れて長時間湯煎をし、膠の溶液(とかした液)を作ります。

    3.木型

    梨の木で作られた墨の木型には、墨の文字、図柄が彫ってあります。
    墨の1丁型の目方は15gで、木型に入れる時は、乾燥して小さくなるため生墨で約25g入れます。

    4.型入れ

    すすと膠の溶液と香料の含ませたものをとり出し、手でよく光沢のでるまで練り墨型に丁寧に型入れします。

    5.灰乾燥

    木型から取り出した墨は、第1日目は水分の多い木灰に埋め2日目以降は除々に水分の少ない木灰に埋めかえていきます。
    この灰乾燥は小形で1週間、大形のもので30日~40日程度続けます。

    6.自然乾燥

    灰乾燥を終わった墨(約7割の水分が除かれる)は藁で編んで天井から吊して室内乾燥をします。普通約半月~3ヶ月を要します。

    7.化粧と磨き

    自然乾燥を終わった墨は表面に附着している灰やその他のものを1丁づつ水で洗いおとします。
    水洗いした後上薬を塗布して表面に化粧を施します。さらに商品によっては炭火で焙り表面を柔らかくして蛤の貝殻で良く磨き光沢を出します。

    8.彩色仕上げ

    磨かれた墨は(水洗いで含まれた水分を除くため)3日及び1週間位空気乾燥をし、金粉、銀粉、その他の絵具を使って彩色します。

  • 400年以上続く古梅園の歴史

    400年以上続く古梅園の歴史

    室町末期に始まった古梅園の製墨業

    古梅園が奈良の地で製墨業を始めたのは室町末期のことで、初代 松井道珍(1528-1590)は官名土佐掾を拝領した。
    二代 道慶は官名土佐掾を拝領、以後この官名は代々受け継がれていく。
    三代 道寿(1611-1697)は、梅花を好み軒下に多くの梅の樹を植え、世人は古梅園と称するに至った。
    四代 道悦(1641-1711)の子、五代 元規は学問を好み、伊藤仁齋に師事して学問を修めた。
    『諸家人物志』(寛政4年 1792版)には、「松月元規、東庵と号す。南京の墨工なり。頗る文雅を好み、名家と交る。
    家造の墨譜を作り、雅客文人もしくは詩を乞うて冊とす。世々古梅園を以て通称とす」とあるように、商儒として知られ、その詩を集めた『東庵詩稿』を刊行した漢詩人でもあった。
    一方、和墨の研究、改良にも励み、その遺志は六代 元泰に受け継がれた。

    元泰(1689-1743)については『古今墨跡鑑定便覧』(安政2年 1855版)の紹介が要を得ている。
    「名は元泰、字は貞文。玄々齋と号す。南都の墨工なり。和泉掾を以て世々通称とす。父東庵学を好み、又詩を能くす。元泰、父の箕裘を嗣て、嘗て書を唐土に通じ、彼土の墨法二品を伝う。其の法に依て精製す。再び元文中、官許を得て長崎に赴き、清人の解墨の法を見、又精造す。元泰頗る書を善くせり」

    元泰が中国の製墨法を探求せんとした努力は、『墨譜』の処々に記された文にも示されているが、元文4年(1739)に官許を得て長崎に赴き、長崎寄留の清国人9人と、中国に於ける製墨法について質疑応答した際の記録が『唐人墨製問答之記録』と題する自筆本で残されている。

    また日本の製墨の起源を研究したものに『延喜式墨本私考』があり、これも自筆本で残されている。また「豊山香墨」に寄せられた文人の詩を集めて『名墨新詠』(『古梅園名墨新詠』)にまとめ、正徳2年(1712)に刊行、さらに清人の寄せた詩を集め『大墨鴻壺詩集』にまとめ、享保19年(1734)に刊行している。

    文墨に対する深い嗜みと、造墨業に対する熱意の結実がこれらの墨に関する書物であるが、その精通はやはり『墨譜』と『古梅園墨談』ということになろう。
    七代 元彙もまた父の遺志を継ぎ、紅花を混ぜた「紅花墨」を創製するなど、墨業に励むとともに、父の『墨譜』を継ぎ『後編』を編纂した。
    要するに、元規―元泰―元彙の三代にわたり、古梅園は造墨の面で大きな進歩を遂げると共に、墨史の面でも貴重な研究成果を著作に残したのである。

    古梅園 歴代当主

    始祖 松井道珍(1528―1590)[ 官名 土佐掾 ]

    大和国十市(やまとのくにとおち)城主 中原遠忠につかえ、天正五年(1577)に南都の地(奈良)に移住して製墨業を始めた。
    当時は日本の製墨業も未熟であったため、『延喜図書寮造墨式』・『李家製墨法』・『空海二諦坊油煙製法』などにより研究を重ね、良質墨の製法を開発。慶長8年(1603)には良墨を朝廷に献上。その功により、「土佐掾」の官名を賜った。通称、又三郎。

    二世 松井道慶(1578―1661)[ 官名 土佐掾 ]

    自宅庭の一隅に梅の古木があり、来訪した文人や墨客が皆その古木を賞揚したため、これより梅の古木にちなんだ園号として『古梅園』の称が誕生した。
    桐箱の銘には「古梅園 初代翁作」とあるため、「古梅園」と園号を誕生させた 二世 道慶 の作と推測。

    三世 松井道寿(1611―1697)[ 官名 和泉掾 ]

    徳川幕府の用達を受け、江戸に駐し、諸侯邸の用命を承った。


    四世 松井道悦(1640―1711)[ 官名 土佐掾 ]

    五世 松井元規(1660―1719)[ 官名 越後掾 ]

    儒者 伊藤仁齋の門をくぐり、学業を修め、東庵と号しました。

    六世 松井元泰(1689―1743)[ 官名 和泉掾 ]


    別名、玄々齋貞文。
    元文四年(1739)、幕府の許可を受けて長崎で清人墨家の程丹木・汪君奇などと交友を持ち、両国製墨法の技術交流を図った。
    その後『古梅園墨譜 四巻』、『古梅園墨談』、『墨話』などの文献を著。墨譜四巻の木型絵図の中には、現在も製造されている八角老松(八角)・寫經墨・玉蘭・大哉布袋(布袋)などが含まれている。


    古梅園 中興の祖である六代 元泰が造った墨。
    和墨の改良に努め、元文四年官許を得て長崎で清国人墨司と製墨法を交換良墨を製する年代の代表銘墨。

    七世 松井元彙(1716―1782)[ 官名 和泉掾 ]


    父 元泰の命により、紅花墨を試作、完成させ『古梅園墨譜 後編五巻』を著した。
    以後『墨=古梅園』と同一語に用いられる程、人口に膾炙され、墨譜後編には五魑・竹林七賢・神仙墨・紅花墨・飲中八仙・玄之又玄など、現在も製墨されている墨が含まれている。


    「古梅園墨譜後編」を著し、書用墨「紅花墨」と称する銘墨を創作。
    更に清国人と交遊することで画用墨も創った。
    時代の銘墨中の銘墨。

    八世 松井元孝(1756―1817)[ 官名 和泉掾 ]


    官名「和泉掾」を賜り、家業泰平に墨業を営む。


    江戸中期の化政時代に開花した文化の中で、墨型を作製した中の銘墨。

    九世 松井元誼(1799―1857)[ 官名 和泉掾 ]

    官名「和泉掾」を賜り、家業泰平に墨業を営む。

    十世 松井元長(1828―1865)[ 官名 土佐掾 ]

    明治維新に際し、官名を奉還して「宮内庁御用達」となる。
    土佐掾の冠名を明治維新に際して官名を拝辞。


    宮内庁御用達となった自慢の代表的銘墨。

    十一世 松井元淳(1862―1931)


    奈良市名誉市長を務め、大正四年営業を会社組織に改めた。


    明治維新。業界では逸早く外交員を全国津々浦々まで派遣し、市場拡大した際の銘墨。

    十二世 松井貞太郎(1884―1952)

    貴族院議員、奈良市名誉市長を歴任。
    製墨業界に貢献した。


    十三世 松井元慎(1913―1967)

    終戦時の激動期に際しても四百年の老舗を堅守した。

    十四世 松井元祥(1964―1997)

    現在に引き継がれ、1985年しばらく跡絶えていた『いきまつ松煙』を新開発された採煙方法によって再現することに成功した。


  • 墨造り一筋昔ながらの製法の古梅園

    墨造り一筋
    昔ながらの製法の古梅園

    奈良墨の神髄を極める古梅園

    「墨」という名は「染み」からなまり伝えられたものといわれ、墨は永年に渡り消えることなく、虫に喰われることもなく残り続ける素晴らしい筆記具。
    奈良墨は大同元年(806年)、空海が唐から筆とともに墨の製法を持ち帰り、興福寺二諦坊で持仏堂の天井にたまった煤を集め、膠を混ぜて造られたのが始まりとされており、今なお奈良墨が全国生産量の90%以上を占めている。

    全国で古梅園だけの墨造り製法

    奈良市に墨造り一筋、昔ながらの製法を守り続けている安土桃山時代にのれんを掲げた「古梅園」がある。
    全国でも「煤採り」から墨を製造しているのは古梅園だけ。まさに唯一無二の存在だ。

    「煤採り」から始まる墨造りは、イグサをよった灯心に純植物性油を浸したものに火を灯し、それを土器で覆い、土器についた煤煙を採取する。
    煤のつき方が偏らないように、200個もある全ての土器を20分ごとに角度を変え、蓋の裏についた煤を鶏の羽根でかき集める…。

    二百の炎から取る油煙墨

    気の遠くなるような作業を8時間休みなく繰り返しても、採取できる量は1kgにも満たない。
    採煙室の外壁は、煤の微粒子で白壁が煤で真っ黒に変色。
    中に入ると無数の炎の熱気に加え、幻想的で神聖な印象を受けた。


    透明感のある上質の膠

    墨は煤と膠、香料を加えて製造されるわけだが、牛など動物の骨や皮を原料とした「膠(にかわ)」を2重釜に入れ、長時間湯煎を行い、膠の溶液が作られる。
    墨造りは、この膠が腐らないように秋から春までの気温が低い期間しか行うことができないわけだが、ということは…と鼻を突くような臭いを覚悟していたが、驚くほどに臭いはなく、精製され、不純物が極めて少ない上質の膠ならではの透明感と伸びを目の当たりにした。

    「うちは上質の膠を使っている」と従業員の方が口を揃えておっしゃるのもうなづける。
    こうして準備が整えられた煤と膠に心が安らぐ香料(じゃ香/梅香など)を加えた後が「墨匠」の出番。
    遂に墨の運命を握る「練り」の工程が始まる。


    熟練した技術による墨練り

    モチ状の生墨を墨玉が光沢を放つまで足でまんべんなくねりこみ、さらに仕上げを手で練り上げる。
    「練り」は墨の良し悪しを大きく左右する。
    木型に入れる直前、墨玉は墨匠の手の中で円柱形の状態に仕上げられるわけだが、練り転がす回転が僅かに狂えば、乾燥後の墨に反りや割れが生じてしまう。
    「練りを止める瞬間は、墨玉が教えてくれる」というから驚きだ。
    熟練した職人ならではの研ぎ澄まされた神経が、狂いのない瞬間を見極めている。

    水分量を把握した熟練技「型入れ」

    墨の重量単位は、「丁」。(1丁=15g)
    水分が乾燥していくことを計算の上、1丁=約22.5gを型に入れる。
    僅かな差は、気温湿度が計算された職人の勘。
    墨匠の勘に狂いはない。


    灰を使った丁寧な乾燥

    型入れを完了した生墨は、梨の木で作られた木型に入れられ、万力で固定される。
    木型から取り出した墨は “ようかん” のように柔らかい。
    この墨が「灰乾燥」に回され、ここで灰乾燥職人の出番となる。
    木型から取り出した墨は、灰乾燥の部屋の周囲にぐるりと並べられた木箱の灰に埋められながらゆっくりと乾燥させていく。

    水分量に気を配った乾燥工程

    乾燥第1日目は水分の多い木灰に埋め、2日目以降は除々に水分の少ない木灰に埋めかえていく。
    この灰乾燥は小形の墨で1週間、大形の墨で30日~40日程度続けられる。


    墨匠による至高の墨が完成

    灰乾燥を終えた墨は、約7割の水分が除かれ、さらにその後墨を藁で編み、天井から吊して室内で自然乾燥をさせる。
    乾燥期間は、普通約半月~3ヶ月を要し、自然乾燥を終えた墨は、表面に附着している灰やその他のものを1丁づつ丁寧に水で洗いおとし、その後秘伝の上薬を塗布して表面に化粧を施す。
    商品によっては、さらに墨の表面を炭火で焙り、表面を柔らかくし、蛤(はまぐり)の貝殻で光沢が出るまで磨き上げていく。全てが手間の仕事だ。

    多くの作家から支持される古梅園の墨

    こうして完成した「墨」は、販売店の店頭に並ぶと決して安くない商品になる。
    しかし、これだけの工程を経て造り上げられた墨は、作家の期待を決して裏切らない確かな製品。
    プライドを掛けて造られた製品は、墨を磨る水の準備から始まり、気温・湿度にまで気を配り、墨の磨り方、硯の合わせ方、紙の吟味…

    「墨液」なる便利なものを利用する人が年々増える中、「作品制作は墨でなければならない」という本物を愛してやまない作家から絶大な信頼を得ている。

    永年培ってきた技術と製法を今なお頑なに守り抜く古梅園。
    手間暇を惜しまないその確かな ものづくり の姿勢こそが、まさに 「PRIDE(誇り)」 そのものである。



  • 写経道具の選び方、初心者セット

    写経道具の選び方、初心者セット

    写経の道具が揃えば、毎日書ける

    写経を始めるにあたって、何から揃えればいいのか?気になるところです。
    基本的な筆や紙からもっと写経を便利に楽しくできる道具などをご紹介します。

    -写経の紙-

    筆記具にあった用紙を選びましょう。
    筆や筆ペンで書く場合は鳥の子やかな用の紙などにじまない紙を選びます。
    始めは罫線の入った写経用紙がおすすめです。般若心経を写すお手本付きの用紙が便利です。

    -写経の筆-

    丈夫な兎の毛で作られた唐筆や、たっぷり墨を含むことができる「写経筆」「雀頭筆」がおすすめです。
    慣れないかたは筆ペンでもOK!

    -写経の墨-

    写経用の墨にはなるべく上質の油煙墨和墨がおすすめです。
    和墨は香りもよいので、墨を磨りながらリラックス効果も期待できます。

    -写経の硯-

    写経は少しの墨でいいので、持ち運びもしやすい3~4吋(インチ)の硯がおすすめです。
    木箱にはいった手のひらにのるコロンとしたフォルムが可愛い硯もありますので、お気に入りの一つを探してください。

    -写経の墨液-

    毎回墨を磨るのが難しい方には、写経用の墨液がおすすめです。
    写経用の墨液を使用すれば、準備も方付けも楽にできます。

    -写経の墨池-

    墨液を出すための専用の容器です。家にある小皿などでも代用できます。
    書遊Onlineの墨池はこちら»

  • まずは写経を体験してみよう! 東京・京都・奈良で写経体験ができるところ。

    まずは写経を体験してみよう!
    東京・京都・奈良で写経体験ができるところ。

    まずは気軽に体験に参加するのもおすすめです。

    写経体験が出来るお寺はたくさんありますので紹介します。
    観光の合間に写経体験に参加してゆっくりとした時間を過ごすのもよいですね。

    お寺以外にも写経ができるCafe

    また、最近では写経体験ができる「お寺」カフェもできているようです。
    お休みの日に、
    近くのカフェで気軽
    に写経体験ができます。

    京都で写経体験

    観光の名所が溢れる京都で写経体験が場所をご紹介します。※2017年1月現在の情報になります。

    京都大原三千院

    三千院(さんぜんいん)は、京都市左京区大原にある天台宗の寺院。三千院門跡とも称する。山号は、魚山(ぎょざん)、本尊は薬師如来、開基は最澄である。
    京都市街の北東山中、かつては貴人や仏教修行者の隠棲の地として知られた大原の里にある。青蓮院、妙法院とともに、天台宗の三門跡寺院の1つに数えられている。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    京都市左京区大原来迎院町540
    ■拝観時間
    3月〜10月 午前9時〜5時 (閉門午後5時30分)
    11月 午前8時30分〜午後5:00 (閉門午後5時30分)
    12月〜2月 午前9時〜午後4:00 (閉門午後g4時30分)
    ■拝観料
    一般 700円(団体30名以上600円)
    中学生 400円(団体30名以上300円)
    小学生 150円 休館日無休
    ■写経料金
    1000円
    HP
    http://www.sanzenin.or.jp/

    旧嵯峨御所 大覚寺 門跡

    大覚寺(だいかくじ)は、京都市右京区嵯峨にある、真言宗大覚寺派大本山の寺院。山号を嵯峨山と称する。本尊は不動明王を中心とする五大明王、開基は嵯峨天皇である。嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの寺院である。また、後宇多法皇がここで院政を行うなど、日本の政治史に深い関わりをもつ寺院である。また、嵯峨天皇に始まるという華道嵯峨御流を今に伝える寺でもある。
    時代劇の撮影所が多い太秦の近くということもあり、寺の境内(大沢池や明智門など)は(特に時代劇の)映画やテレビなどの撮影によく使われている (#舞台となった作品)。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
    ■拝観時間
    午前9時〜午後5時(受付は午後4時30分まで)
    ■拝観料
    寺内行事により内拝不可日有
    大人:500円
    小中高:300円
    ■写経料金
    写経奉納料 1000円
    ギャティ写経奉納料 500円
    写仏奉納料 1000円(拝観料金別途必要)
    HP
    https://www.daikakuji.or.jp/

    天龍寺

    天龍寺(てんりゅうじ)は、京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町(すすきのばばちょう)にある、臨済宗天龍寺派大本山の寺院。山号は霊亀山(れいぎざん)。寺号は正しくは霊亀山天龍資聖禅寺(れいぎざんてんりゅうしせいぜんじ)と称する。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は足利尊氏、開山(初代住職)は夢窓疎石である。足利将軍家と桓武天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第一位とされてきた。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町68
    ■拝観時間
    午前8時30分 〜午後5時30分(閉門午後5時30分)
    ※10月21日から3月20日までは17時に閉門。
    ■拝観料
    庭園(曹源池・百花苑)高校生以上:500円
    小・中学生:300円 未就学児 :無料
    諸堂参拝(大方丈・書院・多宝殿)
    上記料金に100円追加※行事等により諸堂参拝休止日あり
    ■写経料金
    1,000円(別途、参拝料600円が必要)
    ※写経道具不要
    HP
    http://www.tenryuji.com/

    法住寺

    法住寺(ほうじゅうじ)は、日本の京都市東山区にある天台宗の仏教寺院である。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    京都市東山区三十三間堂廻り町655
    ■拝観時間
    午前6時〜午後5時
    ■拝観料
    500円(案内冊子つき)
    ※ご希望の方には、別途500円でお抹茶とお菓子をご用意致します。
    ■写経料金
    写経・納経料と拝観料 1,500円
    HP
    http://www.jrtours.co.jp/kyoto_plan/enjoy/200806.html

    毘沙門堂 勝林寺

    勝林寺は、勝運・財運の御利益で知られる東福寺の塔頭寺院です。本尊「毘沙門天立像」は、平安時代の仏師・定朝作と伝わる一木造の像で、江戸時代に東福寺仏殿の天井内で発見されたものです。

    ■住所
    京都市東山区本町15-795
    ■拝観料
    お一人様 大人800円(寺宝の説明付)
    小中高生500円(団体のみ 8名〜)
    ■写経料金
    お一人様1500円 60分 抹茶お菓子付
    HP
    http://shourin-ji.org/

    建仁寺

    建仁寺(けんにんじ)は京都最古の禅寺とされでいます。また、俵屋宗達の「風神雷神図」他多くの美術、文化財を所有していることも有名。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    京都市東山区大和大路通四条下る小松町5
    ■拝観料
    お一人様 大人500円
    小中高生500円
    ■拝観時間
    午前10時〜午後4時30分(3月1日〜10月31日)
    午前10時〜午後4時(11月1日〜2月28日)
    拝観休止(12月28日〜12月31日)
    ■写経料金
    お一人様1000円 45分
    HP
    http://www.kenninji.jp/index.php#/

    奈良で写経体験

    奈良で写経体験ができる寺院を紹介します。世界遺産を見たついでに、写経体験はいかがでしょうか。

    東大寺

    東大寺は華厳宗大本山の寺院であり、「奈良の大仏」として盧舎那仏(るしゃなぶつ)を本尊としています。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    奈良県奈良市雑司町406-1
    ■拝観料
    お一人様 大人・中高生500円
    小学生300円
    ■写経料金
    お一人様1500円
    ■予約
    写経を行いたい日時を東大寺写経係0742-22-5511まで連絡
    筆か筆ペンを持参
    HP
    http://www.todaiji.or.jp/contents/sutra/

    薬師寺

    薬師寺は「法相宗[ほっそうしゅう]」の大本山です。現在は平成10年よりユネスコ世界遺産に登録されています。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    奈良県奈良市西ノ京町457
    ■拝観料(玄奘三蔵院伽藍非公開時
    お一人様 大人800円
    中高生500円
    小学生200円
    ■写経受付時間
       午前8時半〜午後5時随時
    ■写経料金
    お一人様2000円(般若心経の場合)
    HP
    http://www.nara-yakushiji.com/

    當麻寺

    當麻寺(たいまでら)奈良県葛城市にある7世紀創建の寺院。西方極楽浄土の様子を表した「当麻曼荼羅」の信仰と、曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺である。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    奈良県葛城市當麻1263 中之坊
    ■拝観料(中之坊入山)
    お一人様 大人500円
    小人250円
    ■拝観時間
    午前9時〜午後5時
    ■写経受付時間
       午前9時〜午後15時30分随時
    ■写経料金
    お一人様2000円(2回目以降は料金が変わります)
    HP
    http://www.taimadera.org/index.html/

    東京・鎌倉で写経体験

    都内にあるお寺や、リラックスした時間を過ごすことができる「お寺カフェ」を紹介します。

    成田山 東京別院 深川不動堂

    地下鉄東西線・都営大江戸線門前仲町駅徒歩3分にある真言宗智山派の寺院。深川不動堂として親しまれています。

    出典:Wikipedia

    ■住所
    東京都江東区富岡1-17
    ■拝観料
    無料
    ■拝観時間
    午前8時〜午後6時
    ■写経受付時間
    毎日9時〜14時まで随時
    ■写経料金
    お一人様2000円以上
    HP
    http://fukagawafudou.gr.jp/

    薬師寺東京別院

    JR五反田駅より、徒歩で数分の池田山の高台に在る静かな場所にある、奈良薬師寺の別院です。

    ■住所
    東五反田5-15-17
    ■拝観料
    無料
    ■写経受付時間
    午前9時〜午後5時随時
    ■写経料金
    お一人様2000円(般若心経)
    HP
    http://www.yakushiji.or.jp/about/

    寺カフェ 代官山 ≪信行寺≫

    代官山駅から徒歩2分。浄土真宗本願寺派「信行寺」が運営するカフェです。

    ■住所
    東京都渋谷区恵比寿西1-33-15 EN代官山ビル1F
    ■営業時間
    午前11時〜午後10:00(L.O.21時)
    年末定休日
    ■写経料金
    お一人様1500円
    HP
    http://tera-cafe.com/syakyo/index.html/

    鎌倉 おてらcafe

    『鎌倉おてらCafe』は、鎌倉時代からつづく由緒ある浄土真宗の浄榮寺(横須賀市)が運営しています。

    ■住所
    神奈川県 鎌倉市小町2-12-35 大路ビル2F
    ■営業時間
    午前11時 〜 午後7時
    無休(ただし、臨時のお休みがございます)
    ■写経料金
    プチ写経セットお一人様1000円
    HP
    http://www.oteracafe.jp/oteramenu/index.html#petit/

  • 日常のストレスが和らぐ。 写経で心が軽やかに

    日常のストレスが和らぐ。
    写経で心が軽やかに

    女性を中心に年々人気が高まっている写経

    写経は、古くから人々に愛され 手軽に出来る書写技術の学習の素材としても高い価値のあるものとして多くの人が学んでこられました。
    「気持ちがシャキッとする」「すがすがしい気分になれる」と写経を体験する方が増えており、特に女性を中心に人気が出てきています。

    本来は、仏教徒の修行の一環として行われてきた写経

    写経の目標は、清浄心を養うこととして、仏教の経典を書写する、いわゆる修行として行われてきました。
    写経用紙に向かって文字を写すことによって邪念を払い、本来持っていた心の安定を取り戻し、清らかな自分の心に気づく機会となります。


    プラス効果が高い写経

    気軽に始めれる写経は、各分野で高い効果があるといわれています。
    心の悩みがすっきりするといったことから、認知症予防、字が綺麗になる、姿勢がよくなるといったように、実施者に様々な変化が起きます。

    心のデトックスや脳活性化に注目が集まる写経

    オセロゲームやくるみにぎりなど、これまでにも高齢者の脳活性化に役立つとされてきた160種類の作業で効果を測定した結果、写経が脳の活性化に大きく役立つと分かりました。

    写経の効果1

    認知症予防や改善に効果的


    最近の研究で、写経は認知症の予防や改善策として、脳を活性化させるのに効果が高いことが川島隆太・東北大学教授と学研の共同で分かっています。
    オセロゲームやくるみにぎりなど、これまでにも高齢者の脳活性化に役立つとされてきた160種類の作業で効果を測定した結果、写経が最も脳の活性化に役立つと分かりました。

    写経の効果2

    ストレスフリーな毎日に


    文字を書くことに集中できるようになれば、脳内ではベータ・エンドルフィンという脳内物質が分泌されます。
    これはマラソンをした時などにも分泌される物質です。
    この物質は志向をポジティブにし、体の免疫力を高めてくれるということが知られています。
    また、写経を行う際の清浄な部屋や墨の香りなどが心身をリラックスさせ、ストレス解消にも効果的です。

    写経の効果3

    美しい字と姿勢で好感度UP!


    最近美しい字を書く「美文字」の女性が人気ですが、毎日続けることで、字がうまくなったり、姿勢が良くなる効果が期待できます。
    美しい字を書く人は、人から信頼されやすく良い人格と思われる傾向があります。
    姿勢よく美しい文字を書く訓練に、お子さんにもおすすめです。親子で一緒に始めるのも良いかもしれません。

    写経といえば「般若心経」ですが、どんなもの?

    写経では、よく「般若心経」が使われますが、そもそもどのようなものなのでしょうか?
    「般若心経」は、「大般若心経」という600巻もある経典の内容を276文字でまとめたもので、日本人に馴染み深いお経です。
    お釈迦さまの教えを形にしたものですので、作者名はなく、いつ頃にできたかのかは、はっきりしていません。

    般若心経の翻訳は、三蔵法師のモデルになった玄奘三蔵によるもの

    般若心経は7世紀に中国からインドへ渡った玄奘三蔵というお坊様が原文のサンスクリット語から中国語に翻訳したものがもとになっています。
    中国語に翻訳されたものが、7世紀以降に日本に伝来したと考えらえています。

    姿勢が良い、字が綺麗、は得することばかり

    様々な効果がある写経ですが、やはり姿勢が良い、字が綺麗といったことは、よくて損することはありません。
    すらっと姿勢が良い人は、明るい印象を与えますし、呼吸が深くなりリラックス効果が得られます。


    姿勢が良いと脳のパフォーマンスが向上します。

    姿勢が悪いと、体のバランスが崩れ、物事を正確に理解したり、集中して話を聞いたりすることができなくなるといわれています。
    清く美しい姿勢は、人間の能力向上に関わる大事な要素のひとつです。


    美文字は、他人から信頼されやすく、好印象です。

    「字は人を表す」と言われている通り、手書きの文字からは、その人の人柄や気持ちが感じ取られますので、読み手の印象を左右することになります。
    美しい文字からは、「知的」、「誠実」といった良いイメージを感じる人が圧倒的に多く、書き手の印象はよいものとなります。