5月度課題をご提出いただいた中より各コースごとに優秀な作品を掲載いたします。

小学2年 千晃様
紙面(しめん)にしっかりと食い込(こ)む力強い筆圧(ひつあつ)で、丁寧(ていねい)に書き上げられました。漢字(かんじ)の造形(ぞうけい)も安定(あんてい)しており、余白(よはく)を活かした明るい作品(さくひん)に仕上(しあ)がっていて好印象(こういんしょう)です。秀作(しゅうさく)です。

小学3年 幸希子さん
右上がりの線が効果的(こうかてき)に使われており、見る人の目を引く強調の工夫(くふう)がしっかりと感じられました。筆勢(ひっせい)豊(ゆた)かな力強い運筆も大変(たいへん)すばらしく、作品全体に活気があります。今後は、小筆書きも含(ふく)め紙面全体のバランスがさらに整ってくることで、より完成度(かんせいど)の高い作品になるでしょう。秀作(しゅうさく)です。

小学4年 夕惺さん
起筆に対する意識(いしき)が芽生え始め、運筆にも力強さと迷(まよ)いのなさが感じられるようになってきました。造形(ぞうけい)については、余白(よはく)をどのように活かすかを意識(いしき)していくことで、作品全体の印象(いんしょう)がぐっと洗練(せんれん)されてきます。焦(あせ)らずじっくり取り組むことで、確(たし)かな変化が見えてきますので、これからも楽しみながら続けていきましょう。

小学6年 凪さん
用筆法の向上により、引き締(し)まった安定感のある線が表現できるようになってきました。今後は、文字の大きさにも工夫を加えて、余白をより効果的に活かせると、いっそう見映えのする作品になるでしょう。秀逸(しゅういつ)です。

小学6年 睦さん
線の表現に多彩(たさい)さが生まれ、強さ・伸(の)びやかさ・思いきりの良さがよく表れています。さらに余白のバランスが捉(とら)えられるようになると、作品全体の造形がより安定してくるでしょう。今後の上達がとても楽しみです。特選です。

中学1年 紗衣さん
用筆の巧みさがぐっと増し、線に多彩な表情が見られるようになってきました。日々の鍛錬の成果が作品にしっかりと現れており、確かな成長を感じさせてくれます。このまま運筆のリズムがさらに安定してくると、筆勢により力強さが加わり、線が一層引き締まってくるでしょう。今後の作品がとても楽しみです。秀作です。

ペン字 三奈子さん
丁寧な書きぶりの中にも、起筆を決めて線質を引き締めようとする意識が感じられ、それが造形の安定につながり、明るく見応えのある作品に仕上がりました。偏と旁のある文字では、それぞれの重心バランスもお見事でした。秀逸です。

仮名 慶子さん
古筆臨書課題は変わりましたが、漢字部分では穂先のバネを効かせた力強い線質により、運筆リズムの良さが伝わってきました。仮名部分も、力みのない自然体の書きぶりで、ゆったりとおおらかな古筆臨書に仕上がっています。特選です。

仮名 悦子さん
線の方向性の見極めも含め、行の流れを意識した書きぶりと、穂先の巧みな用筆による墨量の変化が見応えを生み、全体として、ゆったりとした気持ちで見られる安心感のある作品に仕上がりました。秀逸です。

仮名 真美子さん
縦へ縦へと流していく中でも、次の文字の書き出し位置を的確に見極めており、行の流れはもちろん、余白も活かされた書きぶりで、見応えのある作品に仕上がりました。今後も、穂先のバネを効かせた線質による表現力の向上を目指していきましょう。秀逸です。

漢字 香織さん
各文字の余白に気を配りながらも、大きな運筆で、ゆったりとどっしりとした筆致に仕上がりました。紙面全体の余白バランスがさらに安定すると、より明るく開かれた印象の作品になるでしょう。秀作です。

漢字 まきこさん
穂先を巧みに使い、線同士の接触の工夫や、余白の効果的な表現が光りました。今後は、紙面全体での文字の大きさのバランスや、行の中心を通す技術が加わることで、さらに完成度が高まることが期待されます。

漢字 宏晃さん
起筆をしっかりと決め、収筆に向かって思いきりよく運筆されており、穂先のバネを活かした引き締まった線質が随所に見られました。余白との相乗効果も相まって、作品全体が美しさを湛えています。秀逸です。

漢字 直子さん
九成宮醴泉銘の特徴を意識した書きぶりが見られ、古典への理解が深まっていることが感じられました。今後さらに用筆法の理解が進み、運筆力の向上も期待できますので、上達ぶりがとても楽しみです。

実用・ビジネス いずみさん
同じ課題に継続して取り組まれたことで、線質が引き締まり、伸びやかさも増してきました。さらに運筆のリズムが向上すると、文字の動きに一層の豊かさが加わってきます。これからも仮名の散らし書きを楽しみながら、表現の幅を広げていってください。秀逸です。

実用・ビジネス 恵子さん
筆勢のある書きぶりで、ご自身のリズムを活かしながら、思いきりよく書き上げることができました。今後は、穂先のバネをさらに効かせた引き締まった線質が加わることで、余白の明るさとの相乗効果が生まれ、作品に一層の魅力が加わるでしょう。今後のさらなる上達が楽しみです。