4月度課題をご提出いただいた中より各コースごとに優秀な作品を掲載いたします。

小学2年 千晃様
枠内(わくない)を大きく活用し、文字の造形(ぞうけい)の特徴(とくちょう)を活かした書きぶりで、力強く仕(し)上げることができました。今後も右上がりの線を意識(いしき)した書きぶりに期待(きたい)しています。

小学2年 彩花様
枠内(わくない)に丁寧(ていねい)に文字の中心を通すように書き入れることができました。今後は、起筆(きひつ)を含(ふく)めて筆圧(ひつあつ)の効(き)いた線質(せんしつ)が見られるようになると、さらに楽しみです。

小学3年 幸希子さん
小学3年生になられて毛筆作品に挑戦(ちょうせん)されましたが、これまでの造形(ぞうけい)センスはそのままに、起筆を意識(いしき)した丁寧(ていねい)な運筆ができており、余白(よはく)の捉(とら)え方も素晴(すば)らしかったです。今後の成長(せいちょう)が大いに楽しみです。秀作(しゅうさく)です。

小学3年 莉子さん
小学3年生になられて毛筆作品に挑戦(ちょうせん)されましたが、思いのほか半紙のにじみが強く、思うような運筆が難(むずか)しかったかもしれません。それでも造形(ぞうけい)のイメージはしっかりとできていました。小筆書きでも漢字を丁寧(ていねい)に書き込(こ)めました。

小学4年 美織さん
起筆の打ち込(こ)みから線の方向性(ほうこうせい)を意識(いしき)した運筆ができており、造形(ぞうけい)もしっかりと整いました。小筆書きでも漢字に挑戦(ちょうせん)され、丁寧(ていねい)に書き上げられています。今後の成長がますます楽しみです。秀作(しゅうさく)です。

小学5年 沙良さん
安定感のあるすばらしい造形力を発揮できました。これからは、線にもっといろいろな表情が出てくると、作品全体のスケールにも広がりが出てきます。墨の量なども工夫しながら、さらに魅力ある作品になることを楽しみにしています。秀逸です。

小学6年 凪さん
偏(へん)と旁(つくり)のある文字を、重心のバランスに気をつけて丁寧(ていねい)に書き上げることができました。線にさらに力強さが出てくるよう、起筆をしっかり決めて、思いきった運筆ができると、線にもっと表情が生まれてきます。今後のさらなる上達がとても楽しみです。秀逸(しゅういつ)です。

小学6年 睦さん
ご自身の造形イメージを、力強く堂々と表現できました。横画の線が少し似たような表情になっていたので、これからは筆づかいにも変化をつけて、線にもっと豊かさを出していけるとさらに良くなります。特選です。

中学1年 紗衣さん
中学生になられて初めての行書への挑戦でしたが、丁寧な運筆によって、じっくりとどっしりとした表現で仕上げることができました。小筆書きの行書でも、次の線へのつながりを意識した筆運びがしっかりとできています。秀作です。

中学3年 樹莉さん
各文字の造形の特徴を意識しながら、丁寧に運筆することができました。今後さらに用筆法に慣れ、さまざまな線質表現ができるようになると、紙面全体にも明るさが生まれてくるでしょう。今後が楽しみです。

ペン字 三奈子さん
各文字の造形的な特徴を、しっかりと表現できています。右上がりの線を有効に活かしつつ、起筆から紙面に食い込むような線質がさらに表れてくると、いっそうの魅力が加わるでしょう。あとは、各文字にしっかりと中心を通すことで、より統一感のある書きぶりに仕上がります。秀作です。

仮名 慶子さん
穂先の用筆法が巧みで、上下運動のバネがしっかりと効いた書きぶりは素晴らしく、造形の安定感も抜群でした。三行目においては、字間の余白や線の長さを調整することで、縦への流れがより活き、行構成もさらに良くなります。今後のさらなる進化に、大いに期待しています。秀逸です。

仮名 由美子さん
引き締まった線質はもちろん、墨量の表現も巧みで、安心感のある形臨に仕上がっており、見応えがありました。さらに筆勢のある書きぶりが加わることで、文字にいっそうの躍動感が生まれ、より動きのある作品へとつながっていくでしょう。この調子で、今後もご自身の技術を磨き続けてください。秀逸です。

仮名 悦子さん
用筆法はもちろん、各文字の造形表現にも安定感があり、見応えのある形臨に仕上がっています。行の流れにおいては、左右への動きが中心を通るような書きぶりになってしまう部分が見受けられますので、その変化のニュアンスをさらに掴んでいけると、いっそう表現力が高まるでしょう。その点は今後ますますの成長が期待されます。秀逸です。

仮名 真美子さん
古筆原本をしっかりと鑑賞されており、安定感のある形臨からは、ゆったりとした雰囲気が感じられます。さらに余白が活きてくると、より動きのある書きぶりへと変化していくでしょう。今後のご成長がますます楽しみです。秀逸です。

漢字 香穏さん
古典原本の趣を、ご自身の運筆リズムと確かな造形力で丁寧にまとめ上げ、安定感と安心感のある作品に仕上がりました。落款まわりがやや窮屈に見えた点は惜しまれますが、次回の工夫に期待しています。全体として、誠実で品格のある作品でした。特選です。

漢字 郁子さん
古典原本の表現を巧みな用筆法で再現し、優れた表現力で紙面にバランス良くまとめ上げました。線の太さや細さに加え、余白の使い方が非常に効果的で、全体としてゆったりとしたスケールの大きな作品に仕上がっています。特選です。

漢字 由美子さん
古典原本の趣をふまえつつ、6文字を紙面に見事に構成され、ご自身の運筆力を存分に発揮された力作です。筆勢に迷いがなく、確かな技術と意志のある線によって、作品全体に力強さが生まれています。今後のさらなる表現の深化も楽しみにしています。特選です。

漢字 君江さん
各文字の余白に細やかな配慮が見られ、紙面全体の配置バランスも非常に優れています。さらに、線の伸びやかさや力強さがしっかりと感じられ、筆運びにおける技術の高さが光ります。ますますのご活躍に大いに期待しています。秀逸です。

漢字 藍玉さん
古典原本の特徴を的確に捉えつつ、ご自身の運筆リズムで紙面を見事に構成されました。行の流れが自然に感じられ、余白の明るさを巧みに活かしたことで、作品全体に心地よい躍動感が生まれています。用筆・構成ともに高い完成度を備えた作品です。特選です。

漢字 桃旬さん
紙面に食い込むような引き締まった線質に加え、筆脈と筆勢を感じさせる堂々とした書きぶりは見事で、ご自身の中のイメージと腕の連動の的確さがうかがえます。余白の取り方にも明るさがあり、紙面全体を引き立てています。秀逸です。

漢字 沙織さん
造形のイメージをしっかりとご自身の運筆リズムで表現できています。さらに、各文字の大きさにもう一工夫加え、字間にもう少し余白が感じられると、紙面全体により一層の余裕と安定感が生まれるでしょう。次回のさらなる進化を楽しみにしています。

漢字 良美さん
小さく書きつつ、余白を生かして大きく見せるという理想的な表現には好感が持てます。ここにさらに、筆勢を感じさせる線の強さが加わることで、いっそう見応えのある作品になるでしょう。秀逸です。

漢字 麻衣さん
各文字の造形の特徴を意識しながら、丁寧な運筆でしっかりとまとめられています。さらに、起筆の打ち込みを明確にし、迷いのない一筆を意識できると、筆勢がより線の強さとして表れてくるでしょう。今後のさらなる成長を楽しみにしています。

漢字 光枝さん
各文字の造形の特徴を意識し、緊張感をもって揮毫されたことが伝わってきました。今後は、紙面全体のバランスを考慮しながら、文字の大きさや配置に工夫が加わると、作品がさらに引き締まるでしょう。

漢字 まきこさん
用筆法が巧みになり、運筆にも余裕が感じられるようになって、伸びやかな線が引き立ってきました。今後、さらに紙面に食い込むような線の強さが加わると、より魅力的な作品に仕上がるでしょう。秀作です。

漢字 智絵さん
各文字の造形の特徴はしっかりと捉えて表現できていましたが、文字の大きさや字間の余白バランスにはやや乱れが見られました。紙面全体を俯瞰して、全体のバランスを意識することが今後の課題です。

漢字 聡さん
楷書から行書への課題に変わりましたが、柔らかい毛質を活かした線が印象的で、黒と余白のコントラストもよく表現されています。今後は、墨の濃さや筆圧の変化を調整しながら、運筆のリズムとのバランスを整えることで、より一体感のある作品になるでしょう。

漢字 明日香さん
起筆をしっかりと決め、紙面に食い込むような力強い線質に加え、余白もしっかりと確保された書きぶりで、造形の安定につながっており、素晴らしい出来映えでした。落款の位置がやや左に寄ってしまったため、次回の改善に期待しています。秀逸です。

漢字 幸子さん
穂先のバネが効いたときの伸びやかな線質が印象的でした。一方で、墨量の加減によって線の見え方に変化がありましたので、引き締まった線質が表現できる適切な墨量の感覚をつかめると、作品の見映えがさらに良くなります。

実用・ビジネス いずみさん
初めて仮名の散らし書きに挑戦されましたが、連綿線を意識しながら丁寧に書き上げられており、その努力がしっかりと表れています。今後は用筆法にさらに慣れ、線質の引き締まりや造形の安定、行の流れがより一層生まれることで、作品の見映えがさらに変化していくことでしょう。今後の上達がとても楽しみです。秀逸です。

実用・ビジネス 真子さん
穂先のバネを効かせた運筆により、線の引き締まりが強さと明るさを生み出しています。フルネームの書きぶりも全体のバランスが良く、安定感のあるどっしりとした仕上がりとなりました。秀作です。